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【おもしろ雑学】新橋駅のローマ字が間違っている? [雑学]

ローマ字に関する【おもしろ雑学】です。

まず、こちらの↓の写真をご覧下さい。

95992_27-01shiodome.jpg

DSCF0358.JPG d=a3.jpg


↑チャンと読めましたか?

しむばし?変ですよね。

道路標識は↓こんな感じです。

DSCF0368.JPG d=a6.jpg



これ実は、どちらも正解!なんです。

ローマ字には、種類があるんです。
『ヘボン式』『訓令式』が代表的な2種類です。

『ヘボン式』の中でも使用用途別になっているん
です。
・ヘボン式英米規格
・ヘボン式外務省(旅券申請)
・ヘボン式道路標識
・ヘボン式駅名

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で、「ヘボン式駅名」では、「ん」の後にマ行パ
行バ行が続く場合は、「ん」をnではなくmと表
記することになっています。

その為、「しんばし」はshimbashiと表
記するのです。

ですので、日本橋駅も↓の表記になっています。

071023nihombashi.jpg d=a1.jpg



道路標識は、「ヘボン式道路標識」が適用されま
すので、↓の表記となります。

071023nihonbashi.jpg d=a1.jpg



日本にローマ字が入ってきたのは、戦国時代だと
言われています。

最初は、ポルトガル式のローマ字でした。
江戸時代に入り鎖国政策が行われ、外国人は事実
上オランダ人だけですので、オランダ式のローマ
字になった。

明治維新で開国され、アメリカ人のジェームス・
カーティス・ヘボンが和英辞書『和英語林集成』
を著しこの中で英語に準拠したローマ字を使用し
た。これは、仮名とローマ字を一対一で対応させ
た最初の方式である。

これを、『ヘボン式』といいます。

ヘボン式ローマ字は英語の発音に準拠したので、
日本語の表記法としては破綻が多かった。

1885年に田中館愛橘が音韻学理論に基づいて考案
したのが日本式ローマ字である。日本式は音韻学
理論の結実として、日本国内外の少なくない言語
学者の賛同を得た。

これを、『日本式』といいます。

しかし、英語の発音への準拠を排除した日本式ロ
ーマ字は英語話者や日本人英語教育者から激しい
抵抗を受け、日本式とヘボン式のどちらを公認す
るかで激しい議論が続いた。

近衛文麿内閣の時に、公的なローマ字法が1937年
に内閣訓令第3号[6]として公布された。

1937年版の訓令式ローマ字は、日本式ローマ字を
基礎としてそれに若干の改変を加えたものです。

これを、1937年版『訓令式』といいます。






第2次世界大戦での敗戦後、GHQにより道路標
識を『ヘボン式』表記にした。

これにより、1937年版『訓令式』と『ヘボン式』
の混在による混乱を生じた。

1937年版『訓令式』に改変を加え、1954年版『訓
令式』を新たに公布し直した。

「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めが
たい事情にある場合」に制限しながらもヘボン式
の使用も認めるものとなった。

これが、私たちが一番馴染みのある1954年版『訓
令式』である。

と、まー、コロコロとした改変があった訳です。

1954年版『訓令式』だけで良いのですが、次の↓
一文があるために、『ヘボン式』等が残っている
んです。

「国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めが
たい事情にある場合」

・Yen - 日本の通貨単位の円
・Inouye - 井上に由来する日系人の姓
・Yeso - 北海道(蝦夷)に生息する生物の学名
・kudzu - 植物のクズ
・Shimadzu Corporation - 島津製作所
・Tokio Marine Insurance - 旧東京海上保険

日本国内の標準として公に認められているローマ
字表記は1954年の訓令式である。

しかし、地名や人名などの各種日本語音をローマ
字表記する必要がある場合、実際には日本国政府
でも、ヘボン式表記が多用されているのが現状で
ある。(外務省発行のパスポートの名前・本籍地
都道府県表記等)

今では、使用用途により形式を使い分けているの
が現状です。

・訓令式(ISO)
・ヘボン式英米規格
・ヘボン式外務省(旅券申請)
・ヘボン式道路標識
・ヘボン式駅名

ですが、訓令式は減ってきているのではないかと
感じます。

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訓令式では「し」=si、ヘボン式ではshi
表記します。

あなたは、ローマ字で何を最初に書きましたか?

多分、自分の名前だったのではないでしょうか?

「名前」は、旅券申請に絡んできますので、『ヘ
ボン式』の外務省ヘボン式が適用されますので、
「つ」はtuではなくtsuとなります。

なので、日本人は、外務省ヘボン式と一番多く目
にするであろう道路標識ヘボン式に淘汰されてい
くのではないでしょか。

先人が苦心して作った『訓令式』は、残念ながら
役目を終えようとしているのです。

でも、この「ローマ字変換」を明治の時代にやっ
たことは、今の私たちに大きな利益をもたらした
んですよ。

それは、タイプライターとコンピューターとワー
プロです。

「ローマ字」があったので、ワープロが直ぐに作
ることができ、一般に普及させることが出来た
です。

今、こうして、ホームページやブログなどを簡単
に使えるんです。

日本語も洗練された言語だったのも大きな要因で
しょう。

平仮名、カタカナがあり、五十音が出来上がって
いたためローマ字を作る事が出来たのでしょう。

中国語や韓国語ではローマ字に変換すること自体
発想しなかったかも知れませんものね。

良かったね。日本人で。

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